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本棚風景から;春はすぐそこ〜2月

ロウバイのあおいにおいが春の訪れを教えてくれて

 

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紅白の梅とともに青空を埋め尽くしています。

 

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戦場で流れる血とうめき声を知る由もない(知ろうとしない?)

この国にいて、若い漫画家が身を削って書いている、それとわかる

作品『ペリリュー ― 楽園のゲルニカ ー』第2巻が出ました。

 

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水木しげるの名作『総員 玉砕せよ!』とともに並んでいますが、

戦場体験は継承されるのか、という問いはそれが『過去の』もので

あることを前提としているのではないかと気づいたとたんに、

マンガのひとコマひとコマが立ち上がってくるのでした。

 

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現代のこの国で、ありがたいことに徴用される軍馬や軍用犬は

いないわけですが、ひとびとといっしょに暮らしのなかで

しっかりと働いている動物たちを追ってまとめた本が出ました。

ころから刊『はたらく動物と』は金井真紀さんの新刊です。

 

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いま、このときに、とおどろくようなはたらく動物たち。

『馬語手帖』、『象にささやく男』といっしょにおススメします。

 

わがやではたらく動物、それは編集部の応援団の2名です。

 

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趣味は新体操のリボン、女性部員hanaも大活躍です。

 

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こどもをめぐって、問題提起の本が次々と出版されるなかで、

筑摩新書『ルポ 児童相談所』は慎 泰俊 さんが現場に体当たりした

労作です。問題の過酷さを描いたうえで、よりよい支援のために、

民間でもできることがある、と希望のある提案をしています。

 

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フットワークの軽いくらし、生き方があるのではないか、

そのようにかんがえて実践に取り組むひとがふえていると

いう数字が『Iターン』の増加などにあらわれているようです。

 

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どこにいても、わたしはわたし、あなたはあなた。

このくらしをたいせつに。

author:信愛書店 en=gawa, 20:35
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からだあっての人間、こころあっての人間。追悼 岡田節人さん。

新刊で入手できる著書がすくないけど三木成夫、西原 克成、

福岡伸一、河合隼雄、敬愛するかたがたの本棚はひそかな

人気コーナー。

 

 

からだあっての人間、こころあっての人間。

author:信愛書店 en=gawa, 17:33
-,
きざし。
今週の本棚。

凍える日本列島、大雪の便りが聞こえてきますが、日差しも
すこしずつ伸びて、春もすぐそこまできています。

本橋成一写真展  「在り処」 ありか。
 @ IZU PHOTO MUSEUM

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1枚のポスターが語るものがたり。
伊豆クレマチスの丘にある写真美術館、行ってみたいですね。

絵本の棚、猫的に充実してきました。

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「はらぺこ ガズラー」、「子どもはみんな問題児」
なかなか入荷しなかった「庭猫」。

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「うさぎのルーピースー」「やまねネンネ」「ハーニャの庭」
「ねこのそら」「オレときいろ」、絵本は猫多目。

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「悲しみの秘儀」「マイコフィリア」「圏外編集者」
「観察する男」。
そして、お待たせしました「馬語手帖」入荷しました。



この本だけは、ずっと手放したくない。
そういう1冊をていねいにならべています。



おなじみ、らいちょうくん、ねこさん、に加えて
ぞうさんときりんさんも新登場!
文庫カバー、一筆箋は旅するミシン店さんの
新作です。
本の周りの雑貨、そろえています。
author:信愛書店 en=gawa, 19:11
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えんがわの本棚風景=最新版、マスキングテープ新柄ほかご紹介。
ちいさくなった信愛書店えんがわショップの店頭風景。
『髪とアタシ』3号、『憲法手帳』ほか最新のリトルプレス、
そして超ロングセラー『総員玉砕せよ!』などが並びます。

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千松信也さんの新刊『けもの道の歩き方』は『猟師になりたい!』の
となりに。秋の読書にぴったりですね!

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11月に開催する『西荻きのこ村』に合わせて、きのこの本も
いろいろと揃えました。

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10月にはさらにすてきな新刊が出ますのでお楽しみに!

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ちなみに、イベントのDMはこんなかんじ〜!
もうじきお目見えです。



人気のマスキングテープ、mt の新柄が入荷しました。
カラフルなラインナップ、なかでも本棚の柄がおススメです!

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紙モノコーナー、金星灯百貨店さんのカードやラッピングペーパー、
アリスのシリーズが並んでいます。

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マイカちゃんの缶バッジ、キーストラップ、絵本など
コーナーが充実しました。

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旅するミシン店さん、一筆箋の新柄と松原始さんのリトルプレス
初日に完売した『カラスといっしょ』の追加分がとどきました!

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もうじき猫ちゃんの手ぬぐいも入荷予定、どうぞ
お楽しみに!!
author:信愛書店 en=gawa, 11:31
-,
風景;まゆ毛と本棚
店頭風景から。

えんがわの入り口、季節の花がお迎えします。
初夏の色はこんなかんじで。


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twitterの壁紙、hanaのまゆ毛が5月の風にゆれています。
https://twitter.com/kouenjishorin


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すくなくなった本棚、おもいきり在庫を絞り込んだら
こんなふうになりました。


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新刊、古書取り混ぜて並べています。
「ひと」、そして「ことば」のはじまりについて。

わたしたちはどこからやってきて、またどこへ
ゆこうとしているのだろうか。

山極寿一、小川さやか、菅原和孝、西原克成、三木成夫。
大塚初重、多田富雄。

先人の知恵と、若い研究者の情熱が詰まった本があれば
この世もそう悪くはない、とおもえます。

えんがわスペースに仕事持ち込んでもいいですか?と
お尋ねです、もちろんOK!
空いていればお好きなだけテーブルをお使いください。

囲碁の同好の利用者さんがふえています、重なったときは
ゆずりあいながらたのしくお過ごしくださるようお願い
いたします。

author:信愛書店 en=gawa, 23:39
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秋のピクルス&わが家のタンゲくん  #絵本
 
五日市の畑をお手伝いして、おいしいお野菜を
たくさんいただいてきました。

八百屋さんでよく見かけるようになった万願寺トウガラシ、
真っ赤なものも、そしてりっぱなゴーヤもあったので、
きざんでピクルスに漬け込みました。

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ピリリと辛いピクルス、これはぜひおためしください!

わが編集部の太めの白猫、tabiは怖い目の病気、メラノーマを患い、
それはうつくしいふたつのサファイアのような青い目でしたが
そのひとつを失うことになりました。
でもおかげでいまではすっかり元気です。

片山健さんの絵本『タンゲくん』はワイルドな迫力たっぷりの
オス猫タンゲくんのおはなしです。

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”tabiったら、なに気取ってんのよ!”

いぢわるなhanaがからかいますが、タンゲくんにそっと
頬ずりするtabiでした。

author:信愛書店 en=gawa, 13:13
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夏の終わりに 花火、そして黒猫堂出版さんの手摺りの『唐傘奇譚』〜藤宮史さんの木版漫画。

とおくで打ち上げ花火の音がしました。




華やかな、夜の花束がつぎからつぎへと。





花火は夏の女王です。





ありがとう、そしてさようなら、夏。



毎日新聞 2014年08月28日 東京夕刊に記事掲載がありました。
特集ワイド:孤高の木版漫画家・藤宮史さん

6畳間からの憂い


ちょっと風変わりな木版漫画家がいる。藤宮史(ふじみやふひと)さん。
もうすぐ50歳になるが、どん底の貧乏暮らし。でもカネまみれ、
スピード優先の世に 背を向け、魂を削るように人間の業に向き合った
作品は温かい。ゆく夏の一日、この国の危うさを、孤高の漫画家と考えた。
【鈴木琢磨】




黒猫堂出版さんの手摺りの『唐傘奇譚』、そしてDVD-R 2点、

信愛書店にて販売中です。

『木版漫画集 或る押入れ頭男の話』

『木版漫画集 黒猫堂商店の一夜』

author:信愛書店 en=gawa, 10:59
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『謝るなら、いつでもおいで』=嘆きのピエタ。罪とは、赦しとは。水に流す、ことが好きなこの民族性の明日は、どっちか。
 
この、酷暑に見舞われた1日を、感謝できるか。

なにひとつ、いいことなどなかった、この日を

ありがたく、おもえるか。

隣人が友人が最愛の母がわが子が殺されてもなお

感謝の祈りを、ささげられるのか。


   
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あの、ブッダの時代もおそらく何ひとつ変わらない

無念の日々がすぎて、いったいなぜ、とひたすらに

悩み悲しみにくれたことだろう。

野の花たち水辺の花たちは、だまってブッダを

見守り続けたにちがいない。


   
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この余分な好奇心と、征服しないでいられない

強い自我と、身に余る名誉心で根腐れてしている

ヒトのあわれな末路が見えるようだ。


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集英社『謝るなら、いつでもおいで』。

川名壮志著。


知りたいことはとことん追究する。

無難にすめば優れた研究者どまり。

道を外れたら、外道。


   
       ( ↑ click  )


「祈ることしかできない」

花がいう。

author:信愛書店 en=gawa, 22:31
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週刊読書人7月27日号2012年上半期の収穫から;48人へのアンケート特集=豊かな本の海へ、いざ!今週の新刊のご紹介は言葉◎三角みづ紀 絵◎青山健一「あした、せかいが」
読書の供、本好きな人への読書ガイドとして充実した
週刊読書人7月27日号。

今年上半期の本から選りすぐりの144冊を掲載した
大特集です!

そのアンケートにこたえるかたちで3冊に絞り込んで
紹介文を書きました。

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限られた文字数で、その本の魅力をしっかりとお伝えするのは
じつにむずかしいとおもいながら選んだのは次の3冊です。

・みすず書房 『ピダハン』    D.L.エヴェレット
・編集室 屋上 『ぼくのワイン』  金井一郎・祐子
・離島経済新聞社 『季刊 ritokei』 鯨本あつこ編集

なんども読み返しながら、どこにポイントを置いて書くか、
ますますその1冊が好きになり、とくべつな本になってゆく
そのような体験をさせていただきました。

季刊 ritokei はちょうど03号が出たところです!

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したしいかたから献本をちょうだいすることもあるので
その1冊をできるだけご紹介するようにしています。

詩人の三角みづ紀さんのご本が出ました。

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「あした、せかいが」書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)
 言葉◎三角みづ紀 絵◎青山健一

あなたがおとなであっても、そうでなくっても、すとんと胸におちる
そんな絵本です。

きょうがあってよかった、そういえるのはとてもすてきなこと。

あしたにつづいたら、もっとすてきになるでしょう。
author:信愛書店 en=gawa, 22:46
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思想地図beta#2信愛書店在庫すこしあります。#book #jishin
いま話題の「思想地図 beta#2」。

特集;震災以後。

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制服の高校生がごく当たり前のように
「大震災のあとにさぁ・・」
と友人と話していた。

一昔前は大震災というのは阪神淡路、を指していて、もっと前の
世代になるとそれは関東大震災のことだった。

大正生まれの亡父はその震災時にまだ幼くて、余震が続いたので
しばらくは庭ですごすことが多く、子どもだったからそれがキャンプ
みたいでなんだかうれしかったものさ、と言っていた。

その上の世代にもなれば深刻な体験も聞かされた。
墨田区で町工場を経営していた明治生まれの粋な老人に聞いた話は
下町で飛び交った流言飛語の類で、やれ朝鮮人が放火しただの井戸に
毒を撒いただのひどいことがあったそうな。
けれど日頃からそういう半島からきている人たちと分け隔てなく
付き合っていたその老人は(当時はもちろん若き下町の工場主だった)
危険を感じてその人たちを家の中でも奥まった部屋の押し入れに
かくまってやったそうだ。

その工場がずっと後になって廃業してからも、従業員やその家族たちは
(敷地内に住み込みの寮があったので、おおぜいの子どもたちも生まれ
育ったらしい)長いことその工場を懐かしんで毎年のように集まって
いたと聞く。

その工場主は誕生日が9月1日で、それが関東大震災の日と重なった
ものだから、それ以降の誕生日には祝ってもらうのではなく自分が
親族などおおぜいを招いてはみんなに御馳走をすることを楽しみに
していたそうだ。

数十年という月日を経て、大災害はひとりひとりの人生のなかで
とくべつな意味合いを持つようになる。
その意味は身近な家族、近しいひとにそっと伝えられるようだ。
幸いにもその貴重な遺産を受け取ったものはしっかりつぎに渡さなくては
ならない。

2011年3月11日はなかでも日本国の歴史に大きくて深い
楔が撃ち込まれた日として記憶されることになる。
書物はそのためにきっと重要な位置を占めるにちがいない。

その位置を占めることができないようなものは出版物というに
値しない、といったほうがよいのではないか、そんな気がしている。
author:信愛書店 en=gawa, 00:35
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