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『本』というかたち
 「もうひとつのスーダン」写真展最終日にフォトグラファー
内藤順司さんにお話をしていただきました。



スーダンという国のあるところ、そしてなぜいまも政情が安定しないのか
初めてのひとにもわかるように映像を交えてお話をしてくださいます。
内紛を抱えているスーダンはいわゆる西側諸国には扉を閉ざしていて
(ダルフール紛争など悲惨な面ばかり報道する偏向をきらって)
本来ならば入国も、ましてNPO活動なども許可が下りないはずが
それまでの川原医師のタンザニアでの実績と人脈のおかげで道が
開けてゆくあたりはハラハラドキドキしました。
(タンザニアはあのフレディ・マーキュリーの故郷、といったところで
おぉ〜っというどよめきが。
ミュージシャンのオフィシャルフォトグラファーの面目躍如!)

     

ラグビー部キャプテンだった川原医師、サッカーボ−ルを寄付してもらって
未来を担うこどもたち、そして肌を見せるスポーツに縁が薄かった女性たちを
サッカーチームに誘います。
女は家でおとなしくしているのが一番、というお国柄。
まずは楽しむことから始まって、ほかのチームとの試合を通じて外の
世界とのつながりを広げて行けたら、それを願っているそうです。
サッカーボールの贈呈式を大臣が鳴り物入りで設定してくれて、といった
場面もありました。
ワールドカップもあるので、スポーツを通じて、国のトップの要人と会える。
こうした交渉術、人脈の広げ方などもラグビーで鍛え抜かれた
川原医師のたくましさ!



今回のために内藤さんが2本のスライドショーを編集してきて
くださいました。
写真集のなかの作品があたたかな歌声に乗って浮かび上がります。
信頼するお医者様に身をゆだねて広がる笑顔。
けれど治療の手立てもなく、そっと手を当てて見守るしかない、その
ようなきびしい場面もあります。

    

スーダンの地で医師として出来ることをする、その道を選んだ
川原医師が村の人たちからどれほど慕われているか、写真から
それが伝わってきて見るものを幸せにしてくれます。

NPOロシナンテス、そして内藤さんはじめ多くのかたたちが
支えて活動が広がっています。
写真を通じて伝えることが出来たら、と内藤さん。
悲惨な現場もたくさんあるけれど、それを伝えるだけではなく
自分が出会った輝く瞳の美しさを、まず多くのひとに知ってほしいと
思いました、と。
やはり直接お話をお聞きするとこころにしみこむものがあります。
世界各地のきびしい現場で多くの日本人が支援活動をしていて
彼らに聞くとやはり日本の歌、自分のすきな曲やアーティストに
励まされているという声がとても多いということです。

スライドショーはさだまさしさんの「風に立つライオン」に、スーダンの
写真を構成したもので、会場は静かな感動に包まれました。
またシンガーソングライターの岡田淳さんが、「アネモネ」という
美しい愛の歌を歌ってくれました。
歌のちからによってその場がほんとうにあたたかなものと
なって、みなさんの笑顔が印象的でした。

    

お話を聞くこと、ライブ演奏を楽しむことはすばらしいひとときです。
その感動を『本』のかたちで伝えることができたら、それが
『本』のいちばんの役割ではないかとあらためておもいました。

内藤さん、吉崎さん、そしてこのイベントを後押ししてくださった
IKTTクメール伝統織物研究所の森本さんとIKTT JAPANの
みなさまにも感謝いたします。
つぎは内藤さんにカンボジア伝統の森の写真展をぜひ開催して
いただきたいとお願いしています。
どうぞお楽しみに!
author:信愛書店 en=gawa, 12:18
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