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『十二人の怒れる男』は1957年作品☆裁判員裁判の時代;スター&名作のお手本だ
・あれだな、法廷サスペンスってやつ

シマジローはむつかしい顔をしていうのでした。



ヘンリ−・フォンダ演ずる8番目の陪審員が
ひとり、12人のなかで冷静に事実を確認しようと
呼びかける。
裁判でなくてもどこでもひとが集まれば起こりうる
意見の相違やぶつかりあい、そのなかにあって
ひるむことなく正面を向いている、これが『男』だ、
それもカッコつきの。
スターの輝きとはこれだ、と納得させてくれる名作。

そして密室に閉じ込められているかのような状況で
ほかの11人の男たちを演ずる俳優たちのまた
すばらしいこと!

インテリ風、紳士然、労務者、じつにうまいキャラクター
設定にぐんぐん引き込まれてしまう。
有罪・無罪を決めるのは事実に沿ってのみ合理性が
ある、その裁判の原則を陪審員の立場から鮮やかに
描ききった作品、53年たっているとは感じさせない
普遍性を備えている名作がいまDVDで手軽に観る
ことが出来るのはまことに幸運な時代となりました。

ひとの判断や理解というものがいかに自分本位に
流されやすいか、ひとりひとりの男たちの人生が
あぶりだされる会話劇ともなっていて、緊張から
解き放たれるひどくあっけないエンディングが
またここちよいのでした。

いま全国で裁判員裁判が行われています。
知らないところでだれか専門家がすませてくれる
これまで他人事であった裁判・法廷という世界が
すぐとなりまでやってくる時代です。
権利と責任は背中合わせなのだと考えれば
このように市民に責任が生じるできごとは当然
あってよいとおもうので、体験者がそれをなんらかの
かたちで多くのひとに還元できるようになるとよい
のではないでしょうか。

めまぐるしいスピードで情報が一方的に一人歩き
しています。
軽く発信する前に、再確認。
それってほんと?
できることはまずここから始めたいですね。

ちなみに上のDVDではカラー画像がプリントされて
いますが、本編はモノクロです。
ただ、そのほうが無駄な刺激を抑えているようで
印象はかえって深いものが残るようにおもいました。
author:信愛書店 en=gawa, 13:46
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