STUDIO M.O.G.より刊行されている
「名草戸畔(なぐさとべ)」が入荷しました。
著者なかひらまいさんはトランスビューより
「スプーの日記」1〜3を
出す絵本作家でもあります。
北尾トロさん編集のレポ4号には
新ルポルタージュ『ピー・スポットを
探せ!』が巻頭記事で掲載されているのでご覧になったかたも多いと
おもいます。
この作品は、
名草地方(現在の和歌山市と海南市)で
語り継がれてきた
古代の女王
名草戸畔(なぐさとべ)の伝承をもとに
構成したものだ。
名草戸畔(なぐさとべ)とは、
紀国(現在の和歌山県)に
およそ二千年前に実在したと思われる
女性首長のことだ。
『日本書紀』に、ひと言だけ、
神武に殺されたと記されている。
土地には、ナグサトベの遺体を、
頭、胴体、足の三つに分断し、
三つの神社に埋めたという伝説もある。
多くの人は、名草戸畔(なぐさとべ)は
神武あるいは神武軍によって、
遺体を切断されたという。
ところが、わたしが調べていくうちに、
一般的に語られていることとは違う伝承を
郷土史家・小薮繁喜氏と
海南市の「宇賀部神社(おこべじんじゃ)」
宮司家出身・小野田寛郎氏から採集した。
わたしは、この二人が見ている
古代の風景を描いてみたいと考えた。
==公式HPより==
この作品はまず全文フリーダウンロードから始まりました。
それについて;
全文フリーダウンロードを終了したのは、
最近、ダウンロード数が減ったからです。
ところが書籍の注文は増えています。
古代史ファンが、
フリーダウンロードよりも
書籍を求めているのであれば、
全文フリーダウンロードは
やめどきなんじゃないかと思いました。
封印された伝承を世に広めることが
この本をつくった第一義でした。
誰も知らない伝承を広めるには
全文フリーダウンロードが一番だと思い、
フリーダウンロードありきで
単行本化をすすめました。
すると3,500ものダウンロードがありました。
全国・全世界の古代史ファンの
3,500台のパソコンに
この伝承が収録されたわけです。
==公式HPより==
このこともまた興味深い現象です。
こうして多くの読者にさまざまなかたちで届けられた古代の伝承、
いまに続くものがたり。
信愛書店、茶房 高円寺書林にあります。
なかひらまいさんはミニえほん、魔術師見習いのスプー人形など
いろいろな作品を作っていらっしゃるので、カフェギャラリーで
作品展も開催していただく予定です。
どうぞご期待ください!