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見ること、知ること。映画三題。
下高井戸シネマ、ちいさいけど銀幕、っていいね。



『さよなら、人類』
正月からほろ苦い映画、噛みしめても甘いかどうか
こころもとない、しみじみとしたオムニバス作品でした。



若きスウェーデン国王カール12世、いさましくロシアへ
進軍、そしてみじめな敗退。
まったく、人類ってやつは。。。


なかなか書けなかった感想、いまになって浮かびます。
昨夏、思い切って観た作品。

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『 AMERICAN SNIPER 』

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典型的な青い瞳のアメリカ人青年、「愛国」の誇りと
汚れた手のはざまに苦しみ、迎える無残な死。
これは過去の話ではなく、今日も明日もアメリカ兵ほか
若い兵士が向き合っているいまだに果てが見えない現実、
それがなにより怖ろしく思えるのでした。

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塚本晋也『野火』。
日本の戦争映画として秀逸、いまだからこそ作れる
作品ではないか。
見たこともない地獄絵図をあたかも体験したもののように
再現する、こうして観客も共犯者となり汚れた手をはじめて
まじまじと視ることになる、野火に照らされながら。

15歳以上の若者、とくに『平和』を口にするもののなかでも
政治家は全員大きなスクリーンで観るべきである、
戦場体験者は除いて。
観客はみな言葉少なく会場を後にするのでした。

大岡昇平と同じく「インテリ」で30過ぎて召集され南方へ、
捕虜となって生きて帰還できた亡父があるとき、吐き捨てる
ように
「おれたちは人にいえないようなことをして帰ってきたんだ」
といった恐ろしい形相がいまも浮かぶことがある。

それはなに、と訊くことがさいごまでできなかった。
その手ははたして何でもって汚れていたのか、さて
おしえてくれただろうか。
author:信愛書店 en=gawa, 11:44
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