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28日(水)カフェ営業は6時まで◇出版娘第5回
明日28日は高円寺純情出版界1月例会があるため
カフェ営業は6時までとなります。

今回は文化通信社の星野渉さんに業界の展望を
語っていただきます。
申し込みを多数いただきましたが受付は終了していますので
また次回にご期待ください。

さて、新年になって出版娘はなにをしているか。
出版社の裏方をちょっとのぞかせていただきましょう。


出版娘の日常 第5回 

近頃、めっぽう寒くなってきましたね。

本が、でません。

いま手がけている本の校正が、なかなか進まないのです。
著者から返ってきた第2稿は、赤い紙かと思うほどギッシリ
直しが入っていて、さらに60個もの注を追加。ホントに
出陣しなきゃって感じです。泣きながらデータに直しを
入れていると、

「このままじゃいつまで経っても出版できそうにないから、
もう思い切って書店にFAXを送信してしまおう!」

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編集長の一声。

全国の書店さんに「こういう本が何月頃に出ますよ〜。
何冊入れていただけるか、返信を下さい」という情報を、
FAXで流すのです。戦略にもよりますが、出版の2〜3ヶ月
前に流すのが一般的。
「三月下旬発売」と書いて、送信しました。
こうなると、後戻りは出来ません。

さてこう書くと、返信が来た書店さんだけに本が届くような
イメージを受けるかも知れません。注文した冊数だけを届ける
本も確かにありますが(「注文扱い」)、通常、新刊は注文を
いただいていない書店にもばらまかれます(「新刊委託」)。
このたびは、一般には知られていないその辺の話題について少々。

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「新刊委託」。新しく出る本を、委託販売で取引しますよ、
という意味(そのまんまですね)。委託とは小売店が商品を置く
場所を提供し、売れたら売値の何割かを受け取れて、売れなかったら
返品も可能なシステムです。
たいして「注文扱い」は、基本的に返品ができない商品。
限定の豪華本、部数の見込めない本などについては、
こちらを採用する出版社もあります。

さて「新刊委託」を採用すると、本の問屋である取次会社が、全国から
ピックアップした書店さんに「こちらは何冊、あちらは何冊」と配送して
くれます。どんな本屋さんに配られるのかは、本の主題によって客層や
規模がマッチングするよう、独自の「配本パターン」によって決定されます。
書店と本の「お見合い」がうまくいけば、返品も少なくなる。取次会社の、
腕の見せ所です。
でも、どの本をどの本屋さんが求めているかなんて、データ上で
知るには限界があります。あらかじめ書店さんに「この本は、このくらい
欲しいです」と手を挙げてもらっていれば、助かるというもの。その挙手を
得るために、出版社はFAX送信をしたり、実際に書店さんをまわったりして、
あらかじめ注文をとり、取次会社に提出します。
提出すると、注文があったぶん+αを取次会社に搬入するように言われます。
この「+α」が、取次会社独自の「配本パターン」で全国にまかれるぶんです。
「+α」は、本によって多かったり少なかったり。提出する時には、
もう印刷してしまっているので「何万部刷りましたので、そのうちの何千部を
搬入したい」と希望は出すのですが、あんまり売れそうもない本だと
「そんなにいりません」と削られたり、逆に売れそうな本は「もっと欲しい」と
言われたり。どんな本を、何部刷ればいいか。そこを出版社がわかって
いないと、このようなズレが生じてしまいます。

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なんだか長くなってしまいました。わかりづらいところもあるかと
思いますので、次回は実際に取次会社に行ってのレポートをお伝えします!

author:信愛書店 en=gawa, 10:41
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