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内田由紀子の豆書林ブログ♯17  紙を染める
 紙モノ、が注目されています。
なかでも「本」は紙モノの王様ではないでしょうか。
内田由紀子さんの豆書林ブログのおかげで
これまで知らないまま手にしていた「本」のすがたが
いろいろとわかるようになりました。
読者の中には編集やデザインにかかわるかたも
いらっしゃることとおもいます。
もし記事の中で疑問の点やご意見などがありましたら
いつでも右のメールマークよりメールにてお送りください。


豆書林ブログ♯17
 
来週はいよいよ高円寺路地裏art weekがはじまります。
私も27()10()の夜に初心者向けの
製本ワークショップで参加します。
案外簡単にできますが、応用範囲はとっても広くて、
なかなか楽しいと思います。
今回は倉敷意匠計画室のワックスペーパーと関美穂子さんの
紙を使ってのノート作り。
表紙に使うものもお気に入りの紙をいろいろ用意します。
ビールのラベル古紙の再生紙や羊毛紙などなど。
参加希望の方はこちらまで reliure_benitojidou@yahoo.co.jp
 
ルリユールでは紙を選ぶこと、そして紙を染めることが
とっても大切な作業になります。
手製本のルリユールの紙は、基本的には自分で染めて作ります。
 
初めて本を作ったときは本当に大変でした。
デザインや美術の専門的な勉強をしたことがなく、顔料と染料の
違いも分からない私にはなにもかもが見よう見まね。
きれいな紙を作っている人に使っている紙や絵の具、作り方を
聞いて自分でも作ってみるの繰り返し。
神保町にある竹尾のお店に通い、たくさん紙をみたり、ハンズや
世界堂をうろついてみたり。最初の頃はアクリル絵の具を塗り重ね
すぎ、紙の厚みが3倍くらいになって、
曲げたらばりばりはがれたり‥。
 
作ったけれど使わなかった紙は500枚以上。コラージュしたり
作り直したり、ちょっとずつ消費中の日々。
 
1
 
紙染めもいろいろあるのですが、私が気に入って作っていたのは
上の写真のパッセカルトン作品で使っている「クロムコート染め」の紙です。
ルリユールを習い始めた頃、栃折久美子さんに教わりました。
栃折さんはベルギーで故ベルフロワさんに習われた技法です。
プラスチック用の染料をアルコールで溶いて、表面コーティング
してある紙(ルミナホワイトなど)に染めていきます。シンナーや
アセトンも使って、紙の表面のコーティングの下で染料を動かして
模様を作ります。
 
2
 
とってもきれいな紙が作れるのですが、画材がシンナー、
エタノール、アセトン‥。
手に入りにくいものもあるし、匂いもきついので場所も選ぶし、
なにより有害なので長時間できない、そして出来上がった紙も
傷つきやすいので扱いが本当に大変、という難点だらけの紙ですが、
その難点を補って余りあるくらい魅力ある紙が(うまくいくと)できます。
雁皮紙や塩、型染めのりやゴム糊を使って模様を作ったり、いろんな
バリエーションもあります
(一番左がゴム糊を使ったものです)
 
プラスチック染料は製本工房リーヴルで、エタノールは薬局、
アセトンは東急ハンズで購入しました。
自宅でやると次の日まで匂いが残るのと、呼吸器系が弱い私は
確実に風邪をひくので最近は余り作っていないのですが、これを
書いていたらまた作りたくなってきました。
場所さえあればいますぐにでもやりたいくらいですね。
 
25日から同じ高円寺のギャラリーノラやで「活版工房雑貨店vol.3」
という展示に少し出しますので興味のある方がいらっしゃいました
お立ち寄りください。詳しくは
HP http://reliure.petit.cc/ 
をご覧ください。
来週のワークショップでも使っていただくために何枚か持って行きます。
 
3

またルリユールと切って話せないのがマーブル紙。
次回はマーブル紙をいろいろ紹介します。
 
                    内田由紀子

いよいよ来週5日から始まります。
内田さんのワークショップにぜひご参加ください!


webチラシ
 
 

author:信愛書店 en=gawa, 12:45
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