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「突撃!! 取次レポート」 出版娘がゆく〜そして桂書房
 本がどのように作られ、取次店という問屋の流通網に絡めとられて

書店の棚にまで行き着くのか、無事に読者の目に届くまでを
ぎんこさんの日常からすこしだけ見せていただきましょう。

今回は飛び切りの笑顔をもって大きな営業にゆくぎんこです。

多忙な中、河津桜のすがたもちゃんと撮影する余裕が。

そうでなくちゃね!


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出版娘の日常 第6回


今回は「突撃!! 取次レポート」ということで(そうだったか…?)、ある日の
打ち合わせをこっそり報告してみます。
■■■■

とある取次会社に、新刊のご相談に行きました。巨大なビルの中でも、
新刊を取り扱ってくれる窓口は1つ。1日百数十冊は出る新刊を数人の
担当者が捌いています。出版社側は現物を見本として何冊かおさめなければ
なりません。私の勤める出版社が契約している取次会社は6社。
1日で全てまわるとすると、20〜30冊は持って出なければなりません。
重い荷物を抱えながら、番号札をとって待機します。

混んでいると、30分待ちは当たり前。やっと呼ばれて担当者の前に座ります。
ここから、書籍のPRタイム。資料を駆使して本の紹介をします。ここでキモと
なるのは「いかに売れる本か」…も大事ですが、むしろ「どのジャンルで、
どんな年齢層の、どんな人に向けた本か」を説明すること。前回お話しした
「本のお見合い」がうまくいくようにするためです。

大手の出版社さんは、全冊指定をとっているところも多い模様。
流通する全ての本の行き先を出版社側が決定するのです。
多くの書店をまわっていないと到底できないことであり、素晴らしいと
思います。しかし取次会社におまかせで配本していただくことによって、
思いもかけないニーズを発掘することもあるんじゃないかな、とも感じます。
そこからベストセラーの花咲くこともあるのです。

さくら

さて、汗だくで説明を終えますが、取次担当者はいたってクール。
担当者:「ふむふむ。それで、何部入れていただけますか?」
(どんなに売れなさそうな本であっても、このように優しい言葉を
使って下さいます)
ぎんこ:「全部で3000部を刷ったので、御社には1000部取り扱って
いただきたいです」
(この会話だけで、どの取次会社でお話ししているのか分かる人もいるでしょう)
担当者:「希望搬入日はいつですか?」
(取次会社に本を入れる日。そこから全国に散らばる)
ぎんこ:「4日後の●日を希望します」
(いつもの経験から、NOといわれないような日にちを恐る恐る言ってみます。
繁忙期は延長されることも)
担当者:「分かりました。2日後の●日、午前中にお電話して確定部数を
確認して下さい」
(ここでは部数は決定せず、あくまで希望部数を述べるのみ)
ぎんこ:「ありがとうございます。次回はこういう本を出したいと思っていて…」
(次の本のPRタイム。アドバイスを求め、手短に終えます)


なんとかスムーズに終了!
しかし一息ついてもいられません。全国の書店さんでほぼ一斉に発売する
ためには、当日の内に取引先の6社を全てまわる必要があります。
今日だけは、タクシーを使っていい日。コマドリのように、動き回ります。

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さて、コマドリのように活躍するぎんこさんですが以前に
ご紹介をしたようにミニコミの編集長でもあります。
ミニコミ『葬』の記事はこちら

このたび「つみきのいえ」と「おくりびと」がアカデミー賞を受賞した
ことは本当にうれしいニュースでした。
映画が生み出されるきっかけとなった本『納棺夫日記』は刊行されたときから

注目した作品だったので信愛書店で手に取られた方には印象に残る

1冊だったのではないでしょうか。

その桂書房がじつは1月につぎのような栄えある受賞をしていました。

梓会出版文化賞:富山市の「桂書房」、特別賞に輝く/富山

◇地方の問題に責任、地道に刊行続け−

勝山代表1人で設立、四半世紀

(毎日新聞 富山版)

今回の映画を企画した主演の本木雅弘さんも感銘を受けた
1冊の本、そして版元があらためて注目されていることに
出版文化の底力を感じて励まされたおもいです。

ぎんこさんが『葬』で取り組んでみたかったように、生と死は日常の
とても近いところに息づいていて、どちらか一方だけで世の中を
照らすわけにはゆかない、どちらもないことにするとその裏側から
とんでもないモノがたち現れて・・・・・


読みながらさまざまな思いが浮かぶ一冊。
続きは本誌をごらんください。


『葬』は信愛書店、高円寺文庫センター、茶房高円寺書林で販売しています。

author:信愛書店 en=gawa, 10:38
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