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第8回 高円寺純情出版界 定例会ほうこく 「エロ漫画は今、どうなっておるのか?」
26日の高円寺純情出版界定例会報告です。

街の本屋で本が、なかでも雑誌が売れない。
大きな数字を持ち出さなくても、たとえばあなたはここ何日かのなかで
本屋でお買い物をしましたか?
コンビニでもいいのですが、雑誌を買いましたか?

立ち読みで済ませる、お気持ちよくわかります。

雑誌というものにお金を払ってでも手に入れる価値がはたして
あるかどうか。
というのは、こういった時期にちゃんと部数を伸ばしている雑誌類が
あることも事実で、読者のニーズに応えた企画はまちがいなく結果を
出しているからです。

今回のトークはエロ漫画誌編集一筋30年という塩山芳明さんに
担当したアストラ編集部出版娘ぎんこさんが聞き役となって著作に沿った
ディープなお話をしていただきました。



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出版娘の日常 第8回 
   高円寺純情出版界 定例会ほうこく

高円寺書林さんでひらかれた、高円寺純情出版界の定例会に行ってきました。
今回はただ行くだけでなく、なんと私が聞き手になってウチの著者にしゃべって
もらうというもの。

題して、
「エロ漫画は今、どうなっておるのか?」
          〜業界今昔、そしてこれから〜

今年4月に『出版奈落の断末魔 エロ漫画の黄金時代』を出版したエロ漫画
編集者、塩山芳明が語る業界内事情。
堅めの出版社が多い純情出版界、今回のテーマは全然「純情」でなくて申し訳ない。

        

トークが始まってすぐに、本の紹介からはじめました。
白いカバー、タイトル、サブタイトル、絵の使い方、何から何まで著者は気に
くわない様子。それに対抗するのはとんでもなくきつく、白旗を揚げながらの
抗弁となりました。
15分ほどの攻撃を受けた後は、本題のエロ漫画業界事情。本書を読むと明らかに
萎んでいってるこの業界に未来はあるのか? 刺激の強い青年向け雑誌を次々と
提示し、「この雑誌はこの作家さんが一番人気で…」と話し始める塩山氏。
修整シーンを見せながら「こんな小さな修整でも通っちゃうんですよ!」と
活き活きと語ります。見せられた方は当惑、かつ興味津々といった表情で、
話を聞いてくださいました。

私はこの本の営業をしていたのですが、本作りの中でお聞きしたことのなかった
部分を聞くこともできました。
それは、若い読者の傾向の話。

「最近は、昔のエロ漫画によくあったようなエロと関係ないコーナーを
イヤがるよね。4コマとかギャグマンガとかコラムが載っているようなものは
売れないね」

漫画の中身も、脱ぐまでのストーリーが長いと怒るのだとか。
物語ではなくコンテンツだけを求める時代。そんなの楽しくない!ロマンがない! 
と、28才の私は思ってしまうのですが、その感性はもう古いのでしょうか…?

30数年を現場で頑張ってきたエロ漫画編集者の心意気は、果たして皆様に
届いたでしょうか。喜んでいただけたなら幸いです。

打ち上げの際、私は著者を見失ってウロウロしてしまい、探しても見つからず
会場に着いたらちゃんと著者は座っていて乾杯の瞬間でした……
へっぽこな社会人ですが、皆さんを楽しませるためだけに生きています。
                      (ぎんこ)

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上記画像は表紙ですが、塩山さんの本の帯のために漫画家いがらしみきおさんが
書いてくださったそうです。
それというのもデビュー当時からの長い長いつきあいがあってのこと、
よくみるととんでもない漫画ですが、なぜか温かな雰囲気が漂っていて
いやなかんじではない(いやだというかたもいるでしょうけど)
それはなぜかと思っていたのですが、塩山さんの語り口調からその
謎は解けました。

プロ編集者としての芯がゆらがないこと、拠って立つところのあるひとは
ちがう、そしてその違いがわかるひともまた。

時代が大きく変わろうとしている、その只中にあることを考えさせられた
一夜でした。
author:信愛書店 en=gawa, 13:55
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