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雨読書
台風情報が気になります。

強風に備えて植木鉢も低いところに。


ケロ

ケロロ


高円寺文庫センターといえばサブカル本、はむかしのはなし。
”サブカル”といったジャンルは多くの話題がネット上で消費される
ようになった、といえるのではないでしょうか。
そういうなか、いまでも読まれるのが無頼派と呼ばれた作家たちです。

太宰治の「ヴィヨンの妻」が映画化されて高い評価を受けました。
その映画のメイキングフィルムに関係したナレーションを担当した
原きよさんから制作に関するおはなしを伺って、たいへん興味を
持っていた作品なので、海外での評判にうれしくなりました。

こうした作品たちは時代をこえて読者になにかたいせつなものを
伝えてくれるものばかりです。



人生の裏表を書き分けてうそかまことかわからない、そのような迷路に
引きずり込んでくれる作家魂のおかげでいまも若い世代にしずかに
読まれています。

坂口安吾 「白痴」
坂口三千代 「クラクラ日記」
太宰治 「人生ノート」
壇一雄 「壇流クッキング」
石川淳 「至福千年」
織田作之助 「夫婦善哉」

ほんの数十年前の書き言葉でも、いま読むとあきらかにちがう風が
吹いているのがかんじられます。
とくにこの一群の世代の作家たちは大東亜戦争の只中に生きて
時代が書くことを求めた、と言ったほうがいいかもしれません。

それにしても近代小説といい、古典として残されたものがたり、また
さらに古くから伝えられて書き留められた古歌謡の万葉など、いまも
文字をたどればその作り手たちの息遣いがかんじられるのは
文字文化のすばらしさのおかげです。

たとえ停電となったとしても、曇り空のもとでも読める本のありがたさ。
雨読書、いかがですか?
author:信愛書店 en=gawa, 15:29
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