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差別&ヘイト表現はどこから生まれるか。

暴力が生まれる瞬間を見たことがあります。

 

思春期の猫の女の子に文字通り荒々しいふるまいで

迫ったのは日ごろの紳士的でクールな仮面を脱ぎ捨てた

中年猫で、それは年1回のはげしい嵐のような猫の春でした。

 

 

水槽の春は、いじめまたは嫌がらせとしかおもえない体当たりの

ストーカー行為が延々と繰り返され、ふと憑き物が落ちたように

平穏が訪れて、が周期的にやってくるのです。

 

次世代に子孫を増やそうという追尾行動に身もだえする生き物の

かなしみをちいさな水槽劇場の舞台が教えてくれるのでした。

 

ひとはどうでしょう。

 

決められた発情期のない「ひと」の特殊なありようが怒りの

コントロール不全の原因かもしれません。

歴史の一コマに生きるとき、突き動かされる個の怒りに身を

任せるだけでなく、内なる「暴力性」に気づきそれをコントロール

する手段を得たものが「ひと」の歴史を塗り替えてきたのでは

ないでしょうか。

 

宗教、または芸術的な創造活動と呼ばれるおこないが、ひとらしさを

刻んできました。

 

いっぽうで繰り返される陰湿ないじめ、いのちと人格を攻撃する

さまざまな暴力的な手段が文明の名のもとに生まれては進化し、

人びとの分断を生んでいます。

ヘイトスピーチ、あらゆる差別的表現の根っこにあるものは何か。

国柄や民族を問わず他者を排斥するはげしい怒りと暴力はどこから

生まれてくるのか、そこに近づけば進む道筋を照らす明かりが

見つかるのではないでしょうか。

 

    テキストのひとつ『「右翼」の戦後史』

 

ヘイトスピーチ、あらゆる差別的表現は外から降りかかってくる

ばかりか、じつは内なる土壌からそっと芽吹くこともある。

目をそらさないで、見つめることからはじめよう。

 

国内でも国立市で「 あらゆる差別を網羅的に禁止する条例 」が

成立、また「差別根絶条例」に取り組む川崎市の取り組みがあり、

その経緯をカナロコが伝えています。

みじかな暮らしの中にある差別について、立ち止まってかんがえて

みたいとおもいます。

目の前のちいさな「悪」を見逃すことはそれを許す、こと

ではないでしょうか。

 

『せかいのはてプロジェクト』、それは

世界 NOHATE を念じて立ち上げたものです。

 

どこかにあるかもしれない ”NO HATE ”の世界をめぐって

人権問題、また表現の自由の問題としていっしょにかんがえ、

語り合うことからはじめませんか、ぜひごいっしょにどうぞ。

 

セミナー、ブックトークのご案内はtwitter @shinaishoten

でも告知いたします、チェックしてください。

author:信愛書店 en=gawa, 20:29
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