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ガイブンの快楽☆豊崎由美さん×古屋美登里さんおすすめの本たち。古本の英語絵本入荷しました。#review #book
まずはどういうふうにガイブンに惹かれたのか、から。

豊崎さんのトークはゲスト、そしてご本人がいつごろから
なにを読んできたか、ガイブンとのおつきあいのあれこれを
語ってくださるあたりからぐんぐんひきこまれてゆきます。

いたずら盛りのこども時代、でもおふたりは読書になると
おとなもこどももなくただガイブンの大海原にたったひとりで
こぎだす勇敢な少女だったようです。

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新刊ネザーランドが手配できなかったので、古屋さん訳早川epi文庫の
「観光」、そして968ページの重厚作「カリブ海偽典」をメインに
おはなしは進みました。

ガイブン、それは海外文学、遠い国のおはなし。
それを目の前に読みやすく広げてくれるのが翻訳者。
会場からの質問、国文科専攻の古屋さんがなぜ英文翻訳家に?
どうしたら良い翻訳者になれるでしょうか?

こたえは「日本の古典をしっかり読んで身につけること」。

タイトルにもなっている「観光」という短編にはひとつのことばも
無駄がない。
一語一語をふさわしいと思われる日本語に置き換える作業。
それにはうつくしい日本語、を深く学んで身につける必要がある、と。

いつもながら豊崎さんのおはなしは一幕の舞台のようでした。
本を読めるしあわせ、をみなさん十分にこころに受け止めて
27日は楽しいひとときでした、ありがとうございます。

このイベントに参加できない方にはそのエッセンスが詰まった
光文社新書「ニッポンの書評」がありますよ!

そして海外から到着した英語の絵本のご紹介です。
[THE GIANT CLAYDELBAYDEL]
気の良い巨人の詩の絵本、英語絵本はこうしたことば遊びの
絵本が大きな流れとなっています。

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うつくしい花やネズミたちなどの絵本、[NATA]。
はらぺこあおむし[THE VERY HUNGRY CATERPILLAR]
これはペーパーバックで、穴あきはありません。

ことばのリズム、おもしろさなど絵本は翻訳の練習にぴったり!
日本語訳されていないすてきな絵本がたくさんありますよ。
古本なので献辞の書き込みや図書館ラベルがついていたりします。

お手持ちの古本、実用書から専門書までなんでも買取いたします。
分量が多いときはご自宅まで買取に伺います。
お気軽にご相談ください。
author:信愛書店 en=gawa, 16:47
-,
注目の横田増生著『ユニクロ帝国の光と影』@shinaishoten #nishiogi #book
横田増生著『ユニクロ帝国の光と影』は文藝春秋刊。

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表紙デザインの秀でたものはまちがいなく
内容が充実している。

帯がいささかキャッチーだけれど、本分はさらに
鋭い。

「The glory and disgrace of UNIQLO」

『光と影』と上品な日本語タイトルであるのにたいして
厳しすぎるような英文タイトルが本質をあらわしているか。

世界を目指す経営者、柳井社長の輪郭をこれでもか
とばかりになぞってゆくと浮かび上がるひとりのひと。
人物論としても読み応えがあり、同時に日本のメーカーと
いうものが海外のそれと比べたときにどのような個性と
実績があると見られているのか、企業風土といった
点からも興味深く読める。

対比して書かれているスペインのアパレルメーカー
ZARAに取材した第7章がじつはたいへん示唆に
富んだものとなっていて印象に残る。

書籍「ユニクロ帝国の光と影」や週刊誌記事で名誉、
信用を傷つけられたとして、カジュアル衣料品店
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングなどは
3日、発行元の文芸春秋を相手に、同書の出版
差し止めや計2億2000万円の損害賠償を求める
訴訟を東京地裁に起こした。
     =ニュースより

綿密な取材をもとに書かれたドキュメンタリーが
名誉毀損とは。
損害賠償額の計2億2000万円という金銭が
柳井正社長個人にとってどれほどのものを意味
するか考えてしまう。
(当事者は文藝春秋なわけだけど)

訴訟を起こすことのほうがいっそう話題性を煽り
注目度倍増、果たしてそれが狙いか?

いまなら購入できます@信愛書店。
author:信愛書店 en=gawa, 12:49
-,
アンナのお勧め3点☆雨の日読書の友 #jishin #tsunami #book
アンナです。
おでかけしたくない雨の日、ぜひおすすめしたいのが
この3冊。

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「津波災害−減災社会を築く」 河田 惠昭 
「大地動乱の時代−地震学者は警告する」 石橋克彦
「三陸海岸 大津波」 吉村昭

アンナにもよくわかる専門家の本、これは長く読み継がれて
ほしいものばかり。

 明治二十九年(一八九六年)六月__青森・岩手・宮城の
三県にわたる太平洋に面した三陸沿岸は、梅雨の季節にあった。

吉村先生の本の書き出しはこれ、もうわかるでしょ。
文学なのよ。
手描きの絵は風俗画報より、写真でない分これがまた
せまってきます。。。
描くためにどれほど現場をつぶさに見て歩いたか、それが
伝わってくるの。

そして岩波新書の2点、これも地震と津波の専門の先生が
書いています。

”安全な津波”はない

「津波災害」の序章はこのように始まります。

 黒船に開国を迫られた幕末の動乱期、関東・東海地方の
大地の底では、もう一つの「動乱の時代」が始まっていた。

これが「大地動乱の時代」のプロローグ。
ね、この新書にはとてもたいせつなことを伝えたい、という
おふたりの先生のたしかな思いが詰まっているの。
歴史の勉強にもなって、じぶんの立っているところがどれほど
不確かなものか、ちゃんと眼を見開かないとね。

いま目の前に起こっていることで私たちはオロオロしてしまうけど
気を落ち着けてよくよく昔からのできごとを振り返ってみると、
これらにはみな繋がりがあって、大きな意味があることが
わかってきます。

そうすると短い期間しか生きられない私たちにできることや
しなくてはいけないこと、しないほうがよいことがだんだんに
区別がつくようになるんです。

アンナみたいに中身が空っぽのお人形だって、こういう
すてきな本を読むとなんだかとてもかしこくなったような
いいきもちになるもんです。
中身の詰まったみなさんはぜひ読んで、さらにおりこうに
なっていただきたいわ。

すぐれた読み物とごはんはどちらもだいじだとおもうの。
author:信愛書店 en=gawa, 15:44
-,
元気が出る猫的絵本とよみものあれこれ☆春を待つ読書
つめたい風のなかで咲く一輪の花。
枯れ枝のようにみえてもそこには元気な新芽が
真っ赤にふくらんで春を待っています。

      

さて、本棚から猫的絵本とよみものをピックアップして
みました。

こどもならすっぽりと隠れてしまう大きな絵本から
手のひらサイズまで。

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・ねこのオーランドー(童話館出版)キャスリーン・ヘイル
・山ねこせんちょう(銀貨社)しばの たみぞう もたい たけし
・猫になった山猫(築地書館)平岩由伎子
・猫楠(角川文庫)水木しげる
・ふりむけば猫(架空社)井上洋介
・犬の足あと猫のひげ (中公文庫) 武田 花

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りぼんちゃんとミントちゃんが大好きな水木サンの
『猫楠』、南方熊楠もすごいけど水木サンもすごい!

猫的本棚、ほかにもたくさんあります、どうぞごらんになって
ください。
店内の古本を、ドリンク代+100円でお席でゆっくりと
読める”+100ブックサービス”が好評をいただいて
います。
お気軽にご利用ください。
author:信愛書店 en=gawa, 11:30
-,
なかのまきこ『野宿に生きる、人と動物』 想像力と共感力が耕される1冊
・駒草出版 『野宿に生きる、人と動物』なかのまきこさんの本
 ホームレス、そしてしっぽつき家族の動物たちに長年
 かかわって支えてきた獣医さんが書いてます



・編集部員もみな生まれたときは危ない目にあって
 やさしいひとに拾われて《永久》就職できました、感謝
 



・日本語読めないからお話聞きました
 野宿、つらいです
 りぼんだったらにげちゃう

想像力と共感力、どこに居てもだいじなのはこれ。

”誰かがきっとなんとかしてくれる・・・
その誰かとは、つまり自分自身なのではないか、と。”
 
これは帯に寄せた反貧困ネットワークの湯浅誠さんの
ことば。

なかのまきこさん、そして本を通じてたくさんのひとが
出会いを広げて元気が生まれますように。
10月の公園de本の楽市にもなにか楽しいイベントで
参加していただけないか、相談中です。
author:信愛書店 en=gawa, 11:50
-,
COMPLEAT  Alice by Sawatari
完全版 アリス 入荷しました。


    

一人のイギリス人少女をモデルにし、
ルイス・キャロルの「アリス」の理想的な映像化を試みた
2冊のベストセラー写真集
『少女アリス』と『海からきた少女』の
初版を完全復刻させた待望の愛蔵版。


高円寺文庫センターと茶房 高円寺書林にあります。
author:信愛書店 en=gawa, 11:44
-,
横浜事件 実質無罪
明治天皇暗殺を企図した廉で1910年5月25日に多数の社会主義者、
無政府主義者の逮捕、検挙が始まり、1911年1月18日に死刑24名、
有期刑2名の判決。
1月24日に11名が、1月25日に管野スガが処刑された。
幸徳秋水らが首謀者とされた大逆事件である。

ずいぶん前のことだけれど亡き祖母が岩波新書の『菅野スガ』を読んで
感極まって電話をくれたことがあった。
上野高等女学校で伊藤野枝と同級生であった祖母は、野枝さんの
赤ちゃんを抱っこさせてもらったこともあったそうだ。

天皇を絶対君主とした国家体制のその時代、女学生たちはある
教師の(校長だったか?)振る舞いに納得できずに一学年の生徒が
全員で授業をボイコットしてその教師の罷免を要求したことが
あったという。

結果的にその学年の生徒たちは綱紀を乱したということで、全員が
卒業生名簿から除外された、そしてそのことを話してくれる祖母は
まことに得意満面なのであった。

”だからね、あたしたちの学年のつながりの強いことったら、そりゃ
すごいもんだったのよ!”

そういう時代だったので国賊の思想犯として処刑された管野スガに
ついて、正当な評価などは決して耳にすることがなかったが
気にかかっていて岩波新書を読んだらしかった。
そのころはもう八十歳くらいだったようにおもう。

祖母は耳が遠くてこちらの声は聞こえないことを承知で電話口で叫ぶように
”どうしてもお礼が言いたくて電話したの、長いことわからなかった
管野スガというひとのことがほんとうによく、わかりました。
とても感動してそのことがいいたくて、それだけなのよ。”といって
電話は切れた。



事件から100年、いまも貴重な資料を発掘し、その背景と意味を捉え返す
作業が続いている。

そして先ごろもうひとつの言論弾圧事件であった横浜事件についての
画期的な判決が出された。

      

社会思想、ジャーナリズム、そして出版人にかかわる最も大きな弾圧事件。
戦前の検察という体制が非道の限りを尽くして国家に危険と目された思想を
押しつぶしていった、そのなかの最大の事件であるといえる。

戦後の裁判で違法であったと認められたその非人道的な振る舞いを、
それでも検察は一度も謝罪することがなかったが、横浜地裁は
元被告人にたいして刑事補償を認めるという決定をした。

詳細は→横浜事件再審ネット

ここに紹介した田畑書店刊『もうひとつの横浜事件』という本を書かれた著者の
小泉文子さんとのご縁があって、いつも注目をしてきた事件だったが
このたびの決着は関係者のみなさまにとって、ほんのわずかでも
痛みを和らげることとなったとしたら、その遅すぎた春をともに喜びたいと
おもう。

名誉回復、というただひとつのために長年にわたり多くのかたが
苦労をされて、思想信教の自由の大切さを深めてこられた、そのことを
なによりの収穫として多くのひと、なかでも出版言論に携わるものは
理解し糧として学ばなくてはならないだろう。

それが訴えを起こした当事者がもう亡くなられたあとに、私たちに
残された課題なのではないだろうか。

敵は手ごわいが、味方もまた多い。
author:信愛書店 en=gawa, 15:19
-,
『本が好き!』がすき
本を読む楽しみを教わったhanaですが、ざんねんなお知らせが
ありました。

 

毎月光文社さんから届いていたPR誌『本が好き!』が休刊に
なるということです。

          

サーカスをテーマに描かれていた福岡南央子さんの表紙がすてきで、
hanaも毎月楽しみにしていました。

やっとおはなしも読めるようになったところなので、12月いっぱいで
もうおしまいになるときいてほんとうにおどろいています。



作家さんのインタビューをするさいに茶房 高円寺書林の
カフェを利用してくださったこともありました。

福岡南央子さんの表紙の原画展を開催していただいた
ことも楽しい思い出です。

ほんとうにお世話になりました、ありがとうございます。

これからも皆さまが活躍されますように!
hanaも応援しています!
author:信愛書店 en=gawa, 10:47
-,
雨読書
台風情報が気になります。

強風に備えて植木鉢も低いところに。


ケロ

ケロロ


高円寺文庫センターといえばサブカル本、はむかしのはなし。
”サブカル”といったジャンルは多くの話題がネット上で消費される
ようになった、といえるのではないでしょうか。
そういうなか、いまでも読まれるのが無頼派と呼ばれた作家たちです。

太宰治の「ヴィヨンの妻」が映画化されて高い評価を受けました。
その映画のメイキングフィルムに関係したナレーションを担当した
原きよさんから制作に関するおはなしを伺って、たいへん興味を
持っていた作品なので、海外での評判にうれしくなりました。

こうした作品たちは時代をこえて読者になにかたいせつなものを
伝えてくれるものばかりです。



人生の裏表を書き分けてうそかまことかわからない、そのような迷路に
引きずり込んでくれる作家魂のおかげでいまも若い世代にしずかに
読まれています。

坂口安吾 「白痴」
坂口三千代 「クラクラ日記」
太宰治 「人生ノート」
壇一雄 「壇流クッキング」
石川淳 「至福千年」
織田作之助 「夫婦善哉」

ほんの数十年前の書き言葉でも、いま読むとあきらかにちがう風が
吹いているのがかんじられます。
とくにこの一群の世代の作家たちは大東亜戦争の只中に生きて
時代が書くことを求めた、と言ったほうがいいかもしれません。

それにしても近代小説といい、古典として残されたものがたり、また
さらに古くから伝えられて書き留められた古歌謡の万葉など、いまも
文字をたどればその作り手たちの息遣いがかんじられるのは
文字文化のすばらしさのおかげです。

たとえ停電となったとしても、曇り空のもとでも読める本のありがたさ。
雨読書、いかがですか?
author:信愛書店 en=gawa, 15:29
-,
ゼロ年代を追憶とは。
ひとつの時代が終わる、といった手垢のついた言い方しか浮かばなくて
情けないのだけれど、時代を彩ったSTUDIO VOICE が終わる。

キヨシロウが静かに逝きマイケルもまた。

ゼロ年代、という言葉に輪郭を与えてくれるのはやはりこうしたできごとだ。
(なのに終刊号、表紙デザインがそもそも力尽きている)




ポップカルチャー、ミュージックやアートシーンそのほかファッション、と
なんでも貪欲に取り込んでいまのいまを誌上に展開してきた、それが
スタジオボイスらしさ。
だった。

最新情報をヴィジュアルに見せる、それはなにも画像だけではなくて
活字、文字そのものをも含めての誌面の魅力が雑誌のいのちであった
はずだけれど、いまやその場がすっかり勢いを失っているわけです。

ほかに面白いものがたくさんあるから、おそらく答えはかんたんなのです。

日本では19世紀に始まったとされる「雑誌」がいま大きくすがたと
役割を変えようとしています。
おおまかな歴史は→こちらのwikiへ
と、これだものね。

ただの終わり、ではなくもしかするとそれは”脱皮”ということなのかも
しれない、そうであってほしいという期待をわずかに残しながらきょうも
棚を直します。

★今週4日〔金〕は夜イベントのため通常営業は7時までとなります。

「雑誌、そして出版メディアの現在と未来〔仮〕」というテーマで
スタジオボイス元編集長とプラネッツ編集長宇野常寛さんに対談を
していただきます。

一般公開はありません。

当日の内容は業界紙新文化に掲載されることになっていますので
関心ある方はそちらをごらんください。
author:信愛書店 en=gawa, 23:14
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